季節の変わり目には、布団や毛布などの寝具も衣替えが必要です。
また巡ってくる冬の快適な睡眠時間のために、限られたスペースのクローゼットや押入れを使って、冬物寝具をコンパクトにまとめましょう。
ここでは、ただ収納するだけではないおしゃれな収納方法のコツも紹介します。
冬物寝具の収納前に!これだけはやっておきたい「布団ケア」
冬物布団は、使用している期間よりも、収納している時間のほうが長いこともあります。
特に嵩張りやすい冬物寝具を清潔に長く愛用するには、お手入れと収納の両方がポイント。
そこで、冬物寝具を収納する前には、クリーニングをするかしっかりと干して湿気を抜きましょう。
長期間収納する前には、冬物布団を標準よりも2倍くらいしっかり干すことがおすすめです。完全に乾燥させることが、ダニやカビを防止するポイントになるので、干す日の湿度や気温もチェックします。
綿布団や羊毛布団は、両面とも2〜3時間を目安にしてしっかりと日を当て、羽毛布団は日陰や窓際の室内でもOKです。また、収納袋やケースに入れる前に布団の表面に掃除機をかけることで、汚れを取り除くこともできます。
寝ている間にコップ1杯近い汗をかくともいわれる人間の身体。
夏ほど布団が汚れないと思っていても、カバーやシーツを洗うだけでは清潔な状態が保てません。
どんな素材の冬物布団も日頃から干したり、空気に触れさせたりすることが欠かせませんが、長期間収納する前にはしっかり乾燥させることが寝具を長く愛用するコツです。
圧縮だけじゃない!冬物寝具の収納アイデア
日本古来の和室にある押入れは布団を収納するために作られたスペース。
といっても、冬物寝具は半年以上も使わないことがあり、そのまま折りたたんで数ヶ月置いておくのはおすすめできません。
ダニやカビが発生することもあり、アレルギー性疾患の原因にもなるので、圧縮タイプの収納袋を使ってスペースを作りながら清潔な状態で保管しましょう。
一般的な方法は「圧縮タイプの収納袋」
冬物寝具だけでなく、布団の収納でポピュラー収納方法は、圧縮タイプの収納袋を使う方法です。しっかりと乾燥させて汚れを落とし、圧縮タイプの袋に入れて寝具を重ねるほうが押入れ内のスペースを確保したり、たくさん収納したりすることが可能になります。
圧縮タイプの収納袋に入れたからといって、汚れずに保管できるわけではありません。
天袋や湿度のある下段に長期間保管するときは要注意です。
圧縮袋にダメージが発生すると、その部位から湿気が入り込み寝具にカビが生えるケースもあります。
収納袋に入れ他後の保管場所にも除湿剤や脱臭剤、虫除けなどの対策をしておきましょう。
冬物寝具の種類によって使い分けたいソフトケース
羽毛布団や枕など、素材や形状によっては圧縮タイプの収納袋を使った長期間の収納はおすすめではありません。
そこで、ある程度の形状が保てるマチ付きの収納ケースを利用しましょう。
大きさもさまざまですが、100均やホームセンター、インテリア商品販売店(IKEAやニトリなど)で購入できるソフトケースは多種多様です。
また、意外としっかりしているのに、使わない時期はベッド下や押入れの隙間にしまっておくこともできるので、注目されている収納アイテムといえますね。
冬物寝具の中でも、シングルサイズであれば毛布が2枚、ボアの温かい敷きパッドが1枚、羽毛布団も2枚入れられるものがあります。
縦横の寸法をチェックして、タンスやクローゼットの幅に合わせれば、すっきりと隙間のない収納でホコリが溜まるのも防げるでしょう。この場合にも、除湿剤や防虫剤を入れておくことがおすすめです。
隙間活用!縦型の収納方法も冬物寝具にはおすすめ!
圧縮タイプやソフトケースなどを使った収納方法の場合、押入れやクローゼットの中で縦型に配置しておくこともできます。
大量の冬物寝具があれば、あっという間に押入れをいっぱいにしてしまうこともありますが、数枚の布団を収納するときは縦型に布団を入れて、隙間を利用することもできます。
この場合の注意点は、隙間に押し込んだり、形が崩れたりしないようにすること。長い時間同じ形状を保つので、無理に押し込んでしまうと布団の形状を変えてしまうことがあり、寝心地が悪くなることもあります。
また、縦に配置して収納すると、接地面積が少ないので湿気が籠りにくいというメリットがあります。湿気は床面に接しているところに溜まりやすく、全面にカビが生えるのを最小限にすることもできるでしょう。
押入れ要らず!冬物寝具を魅せる収納でインテリアに!
冬物寝具は、大切なものや快適なものだからこそ、魅せる収納で一年中使ってみましょう。
そうすると、「使わないから仕舞う」という衣替えや模様替えがなくなります。
まず、魅せる収納のためには、形を変える必要があります。
さまざまな方法がありますが、普段は三つ折りにしている敷布団を四つ折りにします。もう一枚敷布団があれば、海苔巻きのようにクルクルと巻いてしまいましょう。四つ折りの敷布団の上に、巻いた敷布団を載せると、簡易式のソファーが出来上がります。
枕や毛布、ボアタイプのシーツなどは、大きめの布で巾着を作って収納するのもOK。また、布で包んで両端を太めのリボンや使わないハンカチで縛ることでキャンディスタイルのクッションに早変わりします。
普段と違うまとめ方、つまり収納方法になりますから、少し幅が広めの紐を用意して両端と中心を縛っておくと形が崩れるのを防げます。そして、可能であれば大きなコットンの布や不要になったシーツで折ったり巻いたりした敷布団を包んでおきましょう。この場合、ポリエステルなどの化繊の布地よりもコットンにすると湿気が篭らなくなります。
インテリアに合わせた色や柄の生地を使うと、冬物寝具を使った魅せる収納と寛ぎの空間が出来上がります。押入れやクローゼットにスペースがない、来客用の寝具をどこに保管したらいいかわからないというときにおすすめの方法です。
布団は収納前のケアが肝心!
冬物寝具に限らず、布団は収納前にしっかりとケアをしておくことが大切です。
圧縮タイプの収納袋使う場合でも、ソフトケースなどを使った収納方法でも、しっかりと乾燥させてからまとめましょう。
大きく嵩張ると思いがちな冬物寝具も、冬には布団から出たくなくなる程、温かく快適な睡眠に欠かせないアイテムです。お気に入りの布団や毛布を長く使うためにも、是非、いつもの収納方法にここで紹介したようなアイデアを加えてみてくださいね!