おもちゃや洋服、学用品などさまざまなモノで散らかりがちな子供部屋。モノが多くて、なかなか上手く片付けられないと悩む方もいるのではないでしょうか?
今回は、整理収納アドバイザーで中学生の子供を持つ私がこれまでに実践してきた収納テクをご紹介します。
子供部屋の収納で大切なのは「子供の目線」
子供部屋の収納は、成長に合わせて変えていくことがとても重要です。
大切なのは「子供の目線」に合わせること。「子供の目線」とは高さだけでなく考え方も含まれます。
子供の目線で収納を考えないと、「手が届かない」「細かすぎて難しい」などの理由で、だんだんと子供が片付けなくなってしまう可能性があります。
そうなると、いつまで経っても片付けの習慣は身に付きません。親も「片付けなさい!」とガミガミ言う機会が増え、親子ともにストレスが溜まってしまいます。
今の子供の年齢でできる「片付けレベル」に合わせた収納を心がけてくださいね。
子供でも片付けられる収納にするための5つのコツ
いつか子供が自分で片付けられるようにするためには、子供が収納しやすい仕組みを作ってあげることが重要です。
私が子供部屋の収納で実践していたことは5つあります。
子供の手が届かない収納家具は置かない
前項で「子供の目線」が大切だとお話ししました。子供が片付けることを前提とすると、収納家具は子供の手が届く高さまでのものを選びましょう。
とはいえ、何度も買い換えるのも大変です。子供が小さいときは横置きに、大きくなったら縦置きにして使えるような収納家具を選べば長く使えますよね。種類が豊富でお手頃価格のカラーボックスが使いやすくて便利です。
ざっくり収納にして完ぺきを求めない
細かく仕分ける収納は、子供には難しくて不向きです。とにかく最初は元に戻せるように習慣づけるのが先決。
子供なので、収納場所を間違えることはあります。ですが、間違いを指摘しても子供がやる気をなくすだけ。子供に完ぺきな片付けを求める必要はありません。
そのためにも収納はざっくりでOK!ポンポンと入れられるような大きめの収納カゴや収納ボックスを用意しましょう。
定位置を決めたらラベリングして戻しやすくする
元に戻しやすい仕組みを作るために大切なのは「定位置」を決めること。子どもと話し合い、頻繁に遊ぶおもちゃやよく使うモノは一番出し入れしやすい場所を定位置にします。
定位置を決めたら、収納カゴや収納ボックスにラベリングしましょう。
ラベルは「イラスト→ひらがな→漢字」と子供の年齢に合ったものに変えてくださいね。
収納アイテムは安全で子供が扱いやすいものを選ぶ
子供のおもちゃや学用品をまとめる収納カゴや収納ボックスは何でもいいというわけではありません。考えなければならないのは子供への配慮です。
- 持ち運びしやすいように持ち手がついている
- 落としても安全な柔らかい素材
- 簡単に持てるような軽さ
- すぐにモノが探せる程度の深さ
上記に当てはまる収納カゴや収納ボックスに、子供の好きなキャラクターや動物のイラストが入っていると片付けのテンションがさらに上がります。
ですが、デザイン性のあるものはなかなか見つけるのが難しいと思います。代わりに、普通の収納アイテムにお気に入りのシールを貼ってあげるのもいいですね。
動線が大事!動きに合わせて収納を
子供服や学用品の収納は「動線」がとても大切です。子供の動きに合わせた収納をしておくと流れがスムーズになります。
入浴後の着替えの収納を例に挙げてみますね。入浴後に必要なのは肌着とパジャマです。子供が小さいうちは、肌着やパジャマは子供部屋に収納しておくよりも洗面所にあったほうがラクだと思いませんか?
子供のものだからといって、子供部屋に収納しておく必要はありません。使う場所に使うモノを収納しておいたほうが、動線が短くなってラクです。
また、洗面所に収納した場合は引き出しにしまう順番を一連の流れになるようにします。たとえば、収納は引き出しの上段からパンツ→肌着→パジャマの順番に。流れ作業にできるので、子供が自分で着替えやすくなります。
思い出のモノは専用ボックスを作る
子供の作品や遊ばなくなったおもちゃなど思い出のモノは、親にとっては「いらないモノ」に見えても子供にとっては宝物です。いくらモノが多すぎても、子供に無断で捨ててしまうのはNG。
かといって、よく使うモノと一緒に収納しておくとごちゃごちゃしてしまいますよね。
そこで、一時的に収納できる専用のボックスを用意してみましょう。半年なり1年なりの期間を決めて保管したら、子供に中身を見直してもらいます。
ただし、質問の仕方には要注意!子どもに「いる?いらない?」と聞くと、たいてい「いる」と答えるからです。
子供への質問は「遊ぶ?遊ばない?」「使う?使わない?」と聞いてみてくださいね。
子供目線の収納にして片付けの習慣をつけてもらおう
最初は親が主導でも子供が1人で片付けられるようにするためには、子供部屋を使いやすい収納にしておく必要があります。
年齢に見合った片付けレベルを一緒に考えながら収納の仕組みを作り、片付けが習慣づくようにしたいですね。
親が思い出として残しておきたいモノもありますよね。
ですが、思い出のモノのための収納スペースを確保するのはなかなか難しいものです。そんな場合はトランクルームを利用してみることをおすすめします。